さよなら天川
MAL / Finale
2025.9.14 sun ~
[polyphonic]
in 天川村 アトリエMAL
2025.9.14 sun ~
[polyphonic]
in 天川村 アトリエMAL
2007年より「紙風船」や「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」といったMMST作品を数多く生み出してきた奈良県天川村にあるMMST Art Lab(通称MAL)ですが、2025年9月をもって終了することになりました。18年もの間、演劇のみならず、様々な芸術家が滞在し、多くの作品を生み出してきました。最期に当団体の代表作である「polyhonic」を上演したいと思います。皆様是非ご来場下さいませ。
NEWS




M.A.Lとは
M.M.S.Tが創作の為に所有するアトリエ施設です。 奈良県の天川村にある築150年の古民家を、「芸術家が集中して創作する為の空間」というコンセプトに沿って手を加えた特殊な空間です。
INFORMATION

M.M.S.T ART Lab / アトリエ
M.M.S.Tが創作の為に所有するアトリエ施設です。
奈良県の天川村にある築150年の古民家を、「芸術家が集中して創作する為の空間」
というコンセプトに沿って手を加えた特殊な空間です。

奈良県天川村
アトリエのある天川村は、“「天の国」「木の国」「川の国」”のキャッチフレーズをもつ、奈良県吉野郡に位置する村で、
修験の山「大峯山」と、「天河大弁財天社」が有名です。
空間の起源を持つこと
今から約20年程前、自分たちの創作の為に専有できる空間を求めて、適した場を探しておりました。日本全国、地域を問わず物件を内覧し、経済的な条件とも折り合いのつく場所を探してみましたが、なかなか都合の良い場所が見つかりませんでした。結局、数年かけて場所を探し続け、なんとか当時の劇団員が見つけてきたのが奈良県天川村にある築150年の古民家でした。以前は音楽家のご夫婦が住まれていた場所で、グランドピアノが置かれていた少し広めの部屋がありました。私は何より、山深い上に最後の綴織りの急な坂道を登らなければ辿りつかない「圧倒的な不便さ」に惹かれ、契約することにしました。当時は携帯の電波も届かない秘境とも言える場所であり、不便ではありますが「生きていく」為にどのような力が必要とされるかがシンプルに問われる不思議な環境でした。以来、私の主要作品はこの空間で作られています。創作の場があるということだけではなく、例えば海外で創作する場合においてもこの天川村での空間感覚を基準点として考えるという風になっていますので、何より「創作の空間的起源が作れられた」ということが重要なことだったのではないかと考えています。残念ながら具体的な場としてのMALはなくなりますが、今後生み出す自分の作品にMMST art labは生きている、ということだけは自信をもって言えると思います。舞台演出家 百瀬 友秀