現在参加者募集中の「罪と罰」出演者オーディションワークショップ、
少しずつご応募をいただいています。
東京でおこなうオーディションワークショップとしては、
9月に釜山で上演した「カンディード」のオーディションワークショップ以来です。
前回も多数のご応募をいただき、そこで出会った俳優の一人とは約2か月近くともに生活し、
奈良や福岡や釜山を連れまわしました。
そして、次回創作のためにまたワークショップ形式のオーディションをおこなうわけですが、
前回のワークショップを通して、また日々のM.M.S.Tの稽古を通して思うことは、
M.M.S.Tの理念としては、どれだけその関係性の中で生きられるのかということにつきるなと思います。
演技がうまいへたや体が動く動かない、ということはもちろんあればそれにこしたことはないですが、
すくなくともM.M.S.Tではそれが最優先事項ではないです。
舞台上で自分が作り上げる(つくりあげようとする)強固なフィクションにどれだけ固執できるか。
舞台で生きる覚悟をどれだけみせられるのか、ということを言うと、なんだか胡散臭いように聞こえるようですが、
最終的にM.M.S.Tが求める俳優像としてはそこにいきつくように思うのです。
社会的にいくとちょっと問題児だな、危険だなというくらいの表現者の方が舞台上では健全であったりするのかもしれません。
舞台に立つ人が社会的にまずい人だと思われると大変なのでそのあたりはきちんと訂正しておきたいのですが、
一般社会の中でいつの間にか前提になってしまっている視点や価値観を揺るがすことが一つ舞台上で求められるとしたら、
そのエネルギーは半端なものでは難しいだろうことは想像に難くありません。
舞台空間に「みる」「みられる」という関係性が一定時間以上継続されるためには、
それだけの強い意志やフィクションが求められるのだということを、
俳優経験のない私は日々地道に稽古に励む俳優陣の姿に教えられます。
正解がない世界に正解を自ら見出していくような、とても気が遠くなるような舞台で、
それこそ最前線で突っ込んでいかなければならない俳優の仕事に敬意をもちながら、
参加のお申し込みを日々お待ちしています。
そのような世界で「いきがれる」人に出会えたらと思います。
参加の申し込み受付は10/30(金)までです。
前回のワークショップの様子も小さくはありますが特設ページに掲載しています。
* * * * * * * *
▼お申し込み、詳細は下記サイトより